声楽での発声法と肺活量を鍛える方法
あなたはオペラを見に行ったことはありますか?
オペラではソプラノやテノール等の声楽専門の歌手達が、マイクも無しにコンサートホールいっぱいにその美声を響かせております。
今回は声楽での発声方法や肺活量を鍛える方法についてご紹介します。
声楽とは
声楽とは、楽器を使った音楽である器楽に対し、人間の声を使った音楽として位置づけられております。
声楽は声種によって区別され、声種は声域によって種類分けされております。
女声は主にソプラノ、メゾソプラノ、アルトの3種類に分けられ、男声はソプラニスタ、カウンターテナー、テノール、バリトン、バス、カストラートの6種類に分けられます。
ちなみに児童の声は、ボーイソプラノの1種類です。
また声楽の種類としては、独唱、斉唱、重唱、合唱の4種類に分けられます。
声楽での発声法
声楽での歌い方は一般の歌い方とは違います。
では主にどんな発声法で歌っているのでしょうか。
声楽ではどんなに大きなコンサートホールでもマイクなしで歌う事がほとんどです。
その為には声量と遠くまで響き渡る歌声が必要になってきます。
故に声楽での歌の練習方法はポップスでの練習方法と違ってくるのです。
ベルカント唱法
ベルカント唱法とはイタリアの伝統的な発声法です。
その歴史は古く、数百年の歴史を持ちます。
ベルカントとは「美しい歌」という意味を持つ言葉を指します。
そしてその唱法によって、人間の喜怒哀楽を表現していくと言われており、2オクターブ以上の声域が必要となってきます。
低音から高音まで伸びやかに声を出していくのが理想的です。
このベルカント唱法では、腹式呼吸をしつつ下がった横隔膜を上へと押し上げながら発声を行っていきます。
これはリラックスした状態である故、自然な声で歌唱することが可能になってきます。
またベルカント唱法では腰に力を入れて声を響かせている為、オペラの演技がし易いと言われております。
肺活量を鍛える
発声法に一番大切なことは腹式呼吸なのですが、腹式呼吸を効率良く行う為には肺活量も密接に関係してきます。
スポーツ選手を始め、管楽器を演奏する奏者や歌手も肺活量が多いのは、職業柄常に大きく息を吸って、吐いていることがあるからと言えるでしょう。
肺活量を鍛える方法はいろいろありますが、一番簡単なのは風船を膨らませる方法です。
なるべく硬めで膨らませにくい風船を選ぶとより効果的です。
そして出来るだけ大きく膨らませていくことで肺が鍛えられて肺活量アップ、ひいては声楽に必要な声量アップへ繋がっていくのです。